2017年度 日本価値創造ERM学会第4回セミナー11月30日(木)のご案内

———————————————————————————————-

日本価値創造ERM学会2017年度第4回セミナー

「全社的リスクマネジメント― ミドルマネージャー視点で議論する」

~企業内部におけるリスク情報の伝達・共有は資本コストを下げるか?~

———————————————————————————————-

多くの企業が、持続的な企業価値の向上を達成するため、更なるリスクテイクを進めようとしています。ここであらためて重要なのは、企業価値とは投資家に評価されて決まるものであり、企業活動を投資家に伝達・共有するIR活動が、重視される理由がここにあります。IR活動が企業価値を高めることにつながれば、それは資本コストを下げることになります。

一方で、全社的リスクマネジメントの視点で企業内部の業務を評価すると、自社事業に関するリスク情報の伝達・共有は、我が国の企業でのリスクマネジメントおよび内部統制の構成要素の中で最も脆弱な部分となっています。それは組織のカルチャーに関する深遠な問題を含んでおり、改善には息の長い取り組みが必要です。

投資家と企業の情報伝達・共有が資本コストを下げるのであれば、企業内部での情報伝達・共有も、社内の事業投資プロジェクトの資本コスト(ハードルレート)を下げる効果があるのではないでしょうか。資本コスト(ハードルレート)の低減という大きなインセンティブがあれば、企業内部のリスク情報の伝達・共有が今まで以上に推進される可能性があります。その結果として、企業のリスクマネジメントが向上し、企業全体の資本コストを理論的に下げるとすれば、リスク情報の伝達・共有は、大きな企業価値を生み出す重要な業務ということになります。

今回のセミナーでは、講演者の長年の実務経験に基づき、企業内部におけるリスク情報の伝達・共有が如何に困難な業務であるか、そして解決のカギは何かを解説します。また、企業内部における事業投資プロジェクトに対する資本コスト(ハードルレート)の設定が、どのような実務的課題を引き起こしているかを紹介します。そして、企業内部で、リスク情報の伝達・共有が適切に実践・運用されている全社的リスクマネジメントとは、具体的にどのようなものなのか、そしてそれを実現するためには「何をすればよいのか」について、実務を担当するミドルマネージャーの視点で考えます。全社的リスクマネジメントがもたらす価値について、新しい視点から考えるセミナーです。

 

1.日時、場所

日時:11月30日(木)  16:00(受付開始)・16:30-18:00(セミナー)・18:10~(懇親会)

場所:日本工業大学 神田キャンパス(専門職大学院)3階

神保町駅下車徒歩2分 http://mot.nit.ac.jp/outline/access/

 

2.プログラム

主催者挨拶     16:30-16:40

(1)基調講演1 16:40-17:10

【演題】 

「企業内部におけるリスク情報の伝達・共有に必要な事項と留意事項」

日本価値創造ERM学会 副会長        吉野 太郎

【要旨】

改訂版COSO全社的リスクマネジメント(ERM)の構成要素の中で「情報、伝達と報告」、すなわちリスク情報の伝達・共有は、我が国の企業でのリスクマネジメントおよび内部統制の構成要素の中で最も脆弱な部分となっており、昨今頻発している我が国を代表する企業での深刻な不祥事の大きな要因ともなっています。

この講演では、リスク情報の伝達・共有を実現するためには「何をすればよいのか」について、実務を担当するミドルマネージャーの視点で、以下の観点から説明します。

① リスク情報の迅速な伝達・共有に必要な事項

② リスク情報報告の原則

③ 個人の心理に関する情報伝達上の留意事項

④ 本社スタッフ部門の情報伝達上の留意事項

⑤ リスク情報の伝達・共有の基盤となる健全なカルチャーの醸成に当たっての留意事項

(2)基調講演2 17:10-17:40

【演題】

「企業内部のリスクマネジメントに対するインセンティブの必要性」

インテグラート株式会社 代表取締役社長     小川  康

【要旨】

リスクマネジメントは、伝統的に、損失の発生を防止することが目的とされてきましたが、近年では、価値創造を支える目的でのリスクマネジメントが注目されています。これは、企業業績のボラティリティを低減する、という伝統的な目的に、価値創造のためのリスクテイクを可能にする目的が加わりつつあることを意味します。

しかし、企業の内部では、価値創造のためのリスクテイクに関する問題が山積みです。この講演では、価値創造のリスクテイクが重要な要素となる業務の一例として、事業投資(設備、M&A、研究開発、新事業)業務に焦点を当て、企業内部での問題と、問題解決のためのインセンティブの必要性を提言します。なお、実証を含む学術的な報告ではなく、事業投資の現場を観察した報告と私見に基づく発表ですので、誤った認識のご指摘や、ご意見をいただけますと誠に幸いです。

① 事業投資のハードルレートの運用に関する課題

② 事業部門がリスクを隠す問題、経営陣がリスク情報を求めない問題

③ 投資家と企業の関係から考える、企業内部のリスクマネジメントに対するインセンティブ

 

(3)対談 17:40-18:00

「企業内部におけるリスク情報の伝達・共有は資本コストを下げるか」

日本価値創造ERM学会 副会長       吉野 太郎

インテグラート株式会社 代表取締役社長   小川  康

 

3.参加費

<講演会・対談>

参加者全員無料

<懇親会>

 当日受付にて、3,000円をお支払いください。

 

4.申込方法

参加される方は、以下を記入して日本価値創造ERM学会事務局までEメールでお送りください。

送付先:javcerm@meiji.ac.jp ※件名を「申込み」としてくださいますようお願い致します。

①氏名 :

②会員種別:(個人/法人/非会員)

③所属:

④出席予定:

  • 講演会+パネルディスカッション(出/欠)
  • 懇親会(出/欠)

申込み締切り  2017年11月23日(木)迄
問い合わせ先:

日本価値創造ERM学会 JAVCERM事務局(担当:古澤)

〒101-0064 東京都千代田区神田猿楽町1-6-4 明治大学14号館4階グローバルビジネス研究科資料室内

Email: javcerm@meiji.ac.jp

URL: http://www.javcerm.org